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「万博ガンダム」の勇姿、夢物語ではない? 最新技術が見せる説得力(3/4 ページ)
大阪・関西万博が開幕した。バンダイナムコHDが手掛ける「ガンダムパビリオン」は、どのような内容なのか。取材したところ……。
映像と振動で臨場感が高まり、没入体験も向上
パビリオン内には最大18×8メートルを超える大型映像のほか、フロアに宇宙をのぞく窓として、複数の画面が用意されている。登場するキャラクターたちは画面を行き来して動くため、参加者はその動きを目で追うことになる。
退避先のポッドでは、窓に見立てた画面からジオングとガンダムの戦いを見ることができ、ハプティクスによる振動が爆発音と同期して、「宇宙にいる」という臨場感を提供する。バンダイナムコHDによると、場所によって振動の強弱に差があるため、立ち位置によって体験の質が変わる可能性もあるという。
特に戦闘シーンはスピード感があり、床面の「Haptic Floor」による振動が臨場感を生む。新作アニメーションの映像には「Unreal Engine 5」(ゲームを作るための開発ツール)を使用。音と振動も相まって、ガンダムの世界観への没入体験を味わえるアトラクションに仕上がっている。
参加した来場者の様子を見ると、振動を全身で感じ、高い臨場感を得ていたようだ。複数の技術を組み合わせることで、ガンダムの世界に入り込んだかのような体験を実現している点が、本パビリオンの大きな特徴といえる。
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