初年度の平均年収は483.9万円に 求人増でも広がる「経験格差」（1/2 ページ）

正社員の求人件数が増えているようだが、年収はどうなっているのか。マイナビが調査したところ……。

[カワブチカズキ，ITmedia]

　マイナビは、同社掲載の正社員求人における初年度年収を調査した。初年度の平均年収は483万9000円で、前年同時期（459万9000円）から24万円増加し、2018年の調査開始以降最高であることが分かった。

2025年1〜3月の初年度平均年収が2018年以降で最高額を更新（画像はイメージ、提供：写真AC）

正社員の平均初年度年収推移（出所：プレスリリース、以下同）

　初年度の平均年収を未経験求人（441万6000円）と、経験者求人（548万4000円）で比較すると、106万8000円の差があった。差額は前年同時期（102万7000円）から4万1000円増加しており、未経験求人と経験者求人の年収差が拡大傾向にあることが見てとれる。

未経験・経験者の平均初年度年収推移

　正社員の求人件数は、前年同時期比138.6％と大きく伸長した。未経験求人件数は121.8％、経験者求人件数は175.7％と、ともに増加した。特に、経験者求人は同70.4ポイント増えた。

正社員の求人件数推移（前年同時期と比較）

未経験者・経験者の求人件数推移（前年同時期と比較）

　経験者求人件数が増加した職種を見ると「コンサルタント・金融・不動産専門職」（前年同時期比214.4％）、「建築・土木」（同208.1％）、「電気・電子・機械・半導体」（同206.0％）など、資格や専門的な知識・経験が必要とされる職種が上位を占めた。

職種別にみる経験者の求人件数推移（前年同時期と比較）