ニュース
料理人はロボット? 飲食店で始まっている“静かな革命”:ロボットビジネス(3/3 ページ)
ロボットが調理や配膳、後片付けまで担う飲食店が増えている。人手不足や作業の効率化に加え、味の再現性やスピードでも注目される最新技術。人とロボットの協働は、外食の未来を大きく変えるのか。
一方で、ロボット活用が進むと、人の価値や手づくりの価値が問われることになります。人は、大阪王将の事例のようにロボットの手本となる超一流の職人として調理技術を磨き続ける、もしくは、プロントのように盛り付け作業など高い感性が求められる仕事を担うようにするのもひとつです。
いずれにせよ、ロボットは必ずしも人と対立するものではありません。どのようにロボットと人を組み合わせ、お客さんによいサービスを提供できるかを考えていく必要があるのです。
ロボットが調理したご飯を食べる時代はすでに始まっています。そして、もしかすると、あなたの家でも冷蔵庫の中身やその日の体調や好みに合わせて調理ロボットが活躍し、未来の食卓に彩りを添えるようになるかもしれません。
著者プロフィール:安藤健(あんどう・たけし)
ロボット開発者
早稲田大学理工学部、大阪大学医学部での教員を経て、パナソニック(現・パナソニックホールディングス)入社。ロボットの要素技術開発から事業化までの責任者のほか、グループ全体の戦略構築も行う。大阪工業大学客員教授など複数の大学での教育活動、日本機械学会・日本ロボット学会などの学会活動、経済産業省・業界団体の委員なども積極的に実施。文部科学大臣表彰(若手科学者賞)、ロボット大賞(経済産業大臣賞)、Forbes JAPAN NEXT 100など国内外での受賞多数。ロボットに関する発信や講演活動も展開中。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
丸亀製麺は“讃岐うどん”の看板を下ろしたほうがいい、これだけの理由
またまた炎上した。丸亀製麺が讃岐うどんの本場・丸亀市と全く関係がないことである。このネタは何度も繰り返しているが、運営元のトリドールホールディングスはどのように考えているのだろうか。筆者の窪田氏は「讃岐うどんの看板を下ろしたほうがいい」という。なぜなら……。
「イオンモール」10年後はどうなる? 空き店舗が増える中で、気になる「3つ」の新モール
かつて「街のにぎわいの中心地」ともいわれたイオンモールでも、近年は「安泰」ではない状況になっている。少子化が進む日本で大型ショッピングセンターが生き残る鍵は――。
「年収700万円」の人が住んでいるところ データを分析して分かってきた
「年収700万円」ファミリーは、どんなところに住んでいるのでしょうか。データを分析してみました。
7割が「課長」になれない中で、5年後も食っていける人物
「いまの時代、7割は課長になれない」と言われているが、ビジネスパーソンはどのように対応すればいいのか。リクルートでフェローを務められ、その後、中学校の校長を務められた藤原和博さんに聞いた。
「なぜ?」で責める上司、「なぜ?」で病む部下 職場に潜む“ナゼナゼ虫”の正体
「なぜ?」を繰り返し、人を追い詰め、メンタルヘルス問題を引き起こす上司が増えている……。
