2015年7月27日以前の記事
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少子化なのになぜ? ヒューリックが駅チカ立地に「こどもでぱーと」を開発し始めた理由(2/5 ページ)

ヒューリックが新規事業として、子ども教育に注力を始めている。この4月に中野、たまプラーザで「こどもでぱーと」なる施設をオープンした。一体どんな施設で、どんな狙いがあるのか。

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 こどもでぱーとにはいくつかの特徴があります。

(1)駅近立地で利便性が高い

 こどもでぱーと 中野はJR中野駅から徒歩3分ほどの立地にあります。複数の路線が乗り入れる中野駅から近いところに教育関連のワンストップサービスがあるというのは、小さいお子さんを持つ親としても魅力的でしょう。

 教育サービス業界は「駅前・駅近立地が勝つ」といわれています。ヒューリックは不動産事業という本業の利点を生かして、首都圏に絞り、主要駅の駅前・駅近という好立地で今後も勝負していくとみられます。


駅に近い立地は、出店をしてもらいやすい(提供:ヒューリック)

(2)子ども教育に絞ることでテナントを集めやすくなる

 こどもでぱーと 中野は9階建ての新築ビルで、リソー教育の展開する個別指導塾「TOMAS」、学童教育「伸芽'Sクラブ 学童」、子ども向け運動教室「コナミスポーツ ジュニアスクール」や「英会話イーオン」などがテナントとして入っています。

 もともとは他社が持っていた土地をヒューリックが手に入れ、自社ビルを建てて教育関連サービスをテナントとして入れるという構造です。最近はビルが竣工してもテナントが埋まっていない新築物件を見かけることが増えましたが、同ビルは開業時点で満床。理想的なオープンを切りました。

 グループ企業や提携している企業があるという利点はあるにせよ、子ども教育に特化していることで、ビルの独自性が明確になり、出店する側も意思決定しやすくなったのでしょう。こどもでぱーとは不動産事業としての価値も作れているのです。


TOMASの教室(筆者撮影)

コナミスポーツ ジュニアスクール(筆者撮影)

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