マイナビ(東京都千代田区)が2026年卒業予定の全国の大学生、大学院生を対象に実施した調査によると、地元就職(Uターンを含む)を希望する学生が4年ぶりに6割を下回ったことが分かった。
地元就職を希望する割合は、56.4%(前年比5.9pt減)で、2021年卒・2022年卒の水準まで下がった。同社は、コロナ禍の大学生活やリモートワークが増えたことなどが影響したとみられる2022〜25年卒と比べて、「コロナ禍以降に大学生活を過ごしたことで、在学中に地元就職希望が高まらなかった可能性がある」と指摘した。
地元就職を希望しない理由は「志望する企業がないから」(36.8%)が最も多く、次いで「給料が安そうだから」(27.3%)が挙がった。自由回答では「より良い給料の企業に就職したい」「希望する業種や職種の仕事に就きたい」といったコメントがあった。また、今は地元就職を希望しないという学生の中にも、「都会でスキルを積み、将来は地元に戻りたい」という意見もあった。
「地元就職のためにインターンシップ・仕事体験に参加したことがある」学生の割合は33.8%だった。そのうち85.6%の学生は、インターンシップや仕事体験に参加して「地元就職を意識するようになった」と回答した。
本調査は3月18〜4月6日、2026年3月卒業見込みの全国の大学生、大学院生の男女3224人を対象にインターネットで実施した。
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