人気スーパー「ロピア」が札幌に続々進出 トライアルやイオンがひしめく激戦区でどう戦うのか(1/3 ページ)
ロピアが北海道で出店を重ねている。2024年11月に道内へ初出店すると、この2月、4月、5月にも出店している。いずれもスーパー激戦区でのオープンであり、ロピアを含めて各社がどのような戦略で挑むのか注目が集まる。
著者プロフィール
小林英介
1996年北海道滝川市生まれ、札幌市在住。ライター・記者。北海道を中心として、社会問題や企業・団体等の不祥事、交通問題、ビジネスなどについて取材。阪神タイガースをこよなく愛しており、体は酒でできている。「酒はライフラインだ」を合言葉に、道内や東京などで居酒屋めぐりをするのがライフワーク。
今、北海道でスーパーを巡る動きが過熱している。
筆者が住む札幌市では、北区・屯田にあったイトーヨーカドーの撤退に伴い、跡地に「ロピア」が北海道に初進出した。市内ではそれを皮切りに福住や琴似でも開店が相次いでいる。
2024年11月に屯田店をオープンしたロピアは、この2月に福住、4月にはビバホーム清田店、5月にも琴似店と出店ラッシュが続く。これらの店舗が開業するのと前後して、OICグループでは商業施設「CiiNA CiiNA(シーナシーナ)」もオープンしている。「利用者や勤務スタッフが『おいしい、うれしい、たのしい』と 心から思えるような場所にしたい」という由来を持つ。
ロピアは「同じ商品ならより安く 同じ価格ならより良いものを楽しく感動できる愛に満ち溢れるお店」がコンセプト。仕入れから陳列に至るまで、各売り場の担当チーフが権限を持っており、店ごとに最適な商品をそろえているのも特徴で、「食のテーマパーク」の実現を目指している。
支払い方法にも特徴がある。クレジットカードを使う際の手数料削減を目的として、これまで現金払いのみだった。しかし、この3月に公式アプリへのチャージによるキャッシュレス決済と新しいポイント「C」を九州エリアから順次導入すると発表。今後は全国の店舗でも導入を予定し、現金・クレジットカード・銀行口座と3通りのチャージ方法を採用する。
取材に応じたOICグループ広報担当者は「キャッシュレスを望む利用者の声が以前から多くあり、検討を重ねてきた」と回答。「支払いの選択肢を増やし、利用者とつながっていけるようなシステムを導入した」と話す。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
低価格の理想郷「ロピア」は、日本版コストコ!? ヨーカドー跡地に続々オープン 実際に行って分かった強さの秘密
近年、大きく店舗数と売り上げを拡大している「ロピア」。いったいなぜ、これほどまでに消費者から人気を集めているのか。店舗を実際に訪問し、魅力を探る。
スーパー「ロピア」、来年春にカートでBBQ場に行ける店舗開業へ 資本提携により実現
スーパーマーケット「ロピア」などを展開するOICグループ(神奈川県川崎市)はこのほど、2025年春にバーベキュー場併設型店舗をオープンすると発表した。ロピアで購入した食材や飲み物などをバーベキュー会場へ、カートのまま持ち込み可能だ。

