就職・転職支援を行う学情(東京都中央区)が、人事担当者を対象に行った調査によると、20代のキャリア採用に難しさを感じている人事担当者は約8割に上ったことが分かった。
20代を対象としたキャリア採用の難易度について「難しい」と答えたのは39.2%だった。「やや難しい」(38.6%)と合わせると、8割近くが20代のキャリア採用に難しさを感じていることが明らかになった。
理由としては「給与アップを望む人が多い」「条件面の希望が高くなっている」「希望年収と応募者のスキルがマッチしていない」「給与や休日面でなかなか他社に対抗できない」といった声があった。また、「腰を据えて長期的に働こうという人の割合が30代と比べると少ない」と30代と比較するコメントもあった。
20代キャリア採用の難易度を前年と比較して「難しくなった」と回答した企業は24.1%だった。「やや難しくなった」(21.9%)と合わせて、半数近い企業が難易度が上がったと答えた。
その背景として「他社とのスピード競争がより激しくなっている」「中小企業で争奪戦になっている」「好条件の企業が増えてきた」など、企業間の競争激化を指摘する声が寄せられた。加えて、「条件面のこだわりが強い人が多い」「志望動機が不明な人が多い」「情報を集める段階の転職予備軍が大幅に増え、即転職を希望する人は減っている」など、求職者の質の変化に言及する声もあった。
本調査は3月24日〜4月16日、338社の企業・団体の人事担当者を対象に、インターネットで実施した。
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