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猛暑の新定番に? ドンキが出した“ダクトレスクーラー” 過去ヒットした「どこでもエアコン」の課題をどう乗り越えたのか(3/3 ページ)
ドンキが5月、「どこでも速効スポットクーラー」を発売した。過去に発売してヒットした「どこでも置くだけエアコン」の課題を解消したという。一体どのような商品に仕上がっているのか。
近年「スポットクーラー」の注目度が高い地域とは
夏の家電といえば扇風機やエアコンが一般的だが、近年は室外機なしのクーラーがトレンドになっている。Googleトレンドで「スポットクーラー」「室外機なし エアコン」の注目度を見ると、夏に急上昇し、そのピークは年々上昇している。
地域別では面白い傾向がみられ、北海道の注目度が比較的高い。夏は涼しいため北海道はエアコンの普及率が低い地域だったが、近年の猛暑で普及率が上昇しており、スポットクーラーが注目されたものと思われる。
もともとは工事現場や工場などで使うことが多いスポットクーラーだったが、猛暑を反映してか家庭用も増え、近年ではアイリスオーヤマやコロナなどのメーカーがドンキと同様に販売している。安いもので2万円台、おおむね3万〜4万円台が相場だ。
ドンキのどこでも置くだけエアコンは、2023年の発売以降シリーズ累計で3.4万台を売り上げた。今回のどこでも速効スポットクーラーは、扇風機とエアコンの中間に位置するような製品であり、比較的値ごろ。そのため、猛暑が続く中でリビングの一角や廊下を補助的に冷やす用途として普及するかもしれない。比較的涼しい東北や北海道での販売動向に注目したい。
著者プロフィール
山口伸
経済・テクノロジー・不動産分野のライター。企業分析や都市開発の記事を執筆する。取得した資格は簿記、ファイナンシャルプランナー。趣味は経済関係の本や決算書を読むこと。 X:@shin_yamaguchi_
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