2015年7月27日以前の記事
検索
ニュース

「この人話を聞いてないな……」 オンラインでもすぐにバレる、集中していない人の特徴

新型コロナウイルスの感染拡大により、今までの価値観が激変し、働き方も大きく変わりました。働き方の一番の変化は、在宅勤務という選択肢が増えたことでしょう。コロナ禍が落ち着いた現在でも、オンラインが定着し、多くの企業で在宅勤務が認められる社会になりました。

PC用表示 関連情報
Share
Tweet
LINE
Hatena
-

この記事は『なぜあの人は初対面で信頼されるのか』(山本洋子著、日本能率協会マネジメントセンター)に掲載された内容に、編集を加えて転載したものです(無断転載禁止)。


コロナ禍で浸透した在宅勤務という働き方

 新型コロナウイルスの感染拡大により、今までの価値観が激変し、働き方も大きく変わりました。働き方の一番の変化は、在宅勤務という選択肢が増えたことでしょう。コロナ禍が落ち着いた現在でも、オンラインが定着し、多くの企業で在宅勤務が認められる社会になりました。

 コロナ禍では、弊社も研修のご依頼がゼロになり大打撃を受けました。外出も制限される中で、どの企業も対面での研修どころではありません。事業の存続すら危ぶまれましたが、それを救ってくれたのがオンラインでした。

sai
提供:ゲッティイメージズ

オンラインで緊張感が欠けるケースも

 今では当たり前になったオンラインですが、仕事で利用する際には業務中という自覚が必要です。オンラインは、ビデオ停止や音声停止、さらにはノーメークでもメークを施しているように見える設定ができるなど、便利な機能が充実しています。しかし、慣れてしまうと、緊張感が欠けてしまう場合があるのです。

 それも時代の変化なのですが、画面の中だけのコミュニケーションでは注意しなければいけないこともあります。

 例えば、オンラインでの会議。会議ですので、当然、事前準備として資料などをそろえる必要があります。他にも、画面が暗くないか、画角は適切か、背景に余計なものがないか、音声や通信状況は問題ないかなど、オンライン特有の準備も整える必要があるでしょう。ここまではたいてい問題ないのですが、参加するときの態度はどうでしょうか?

「目線」で分かる聴く姿勢

 私がオンラインで講演や研修を行っているとき、とても気になることがあります。それが、受講者の態度です。オンラインですので、受講者が多数になればなるほど全員の様子を知ることはできません。

 一方で、数十名規模の研修においては、画面越しでも受講者の様子はよく分かります。話をきちんと聴いている人とそうでない人は、意外とよく見えているのです。

 例えば目線です。オンラインでのカメラに慣れていない人もいるのですが、相手の話をきちんと聴く姿勢がある人は、カメラを見て、頻繁に視線を送ってきます。

 それに対して、集中していない人は、目線が下を向いたままのことが多いのです。カメラに映らないところで、別のことをやっていたりしているのでしょう。何をやっているかまでは分かりませんが、集中していないことは明白です。

画面の向こうには生身の人間がいる

 相づちからも様子がうかがえます。配慮の行き届いた人は、きちんと聴いている態度を講師に示すため、対面時よりも大きな相づちを打ってくれます。そうすることで、積極的に参加している態度を示してくれるのです。一方、集中していない人は、相づちを打つことはありません。

 また、受講者に質問を投げかけ、チャットで返答してもらうような際、回答がトンチンカンであったり、回答がないことがあります。これも、きちんと参加していないことの表れです。

 オンラインは、コロナ禍がもたらした便利で効率のよいビジネスツールです。画面越しのやりとりは無機質ではありますが、画面の向こうには必ず生身の人が存在しています。リアルで会う以上に、相手の存在を意識し、相手に向き合っていることを伝える配慮が必要です。

 画面に映っていないからと油断するのは禁物。オンラインでの聴く態度は、思った以上に相手に伝わっていることをお忘れなく!

ページトップに戻る