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「天下一品」閉店の背景は? 唯一無二の“こってり”に陰りが見える理由:スピン経済の歩き方(3/7 ページ)
天下一品の大量閉店が話題になっている。フランチャイジー側の店舗戦略が関係しているとの話もあるが、本当だろうか。天下一品のヘビーユーザーでもある筆者の見解は……。
好調のつけ麺チェーン
実際、つけ麺チェーンは軒並み好調だ。例えば、「濃厚豚骨魚介スープ」を麺に絡めて食べるつけ麺チェーン「つけ麺専門店 三田製麺所」(以下、三田製麺所)は2023年4月時点で42店舗だったが、2025年3月には50店舗に達している。
そして、近年の三田製麺所の成長が、実は天下一品の大量閉店にも深く関わってくるのだ。
冒頭で触れたように、今回の件については各社の記事でフランチャイジーの「事情」が大きいと解説されている。では、そのフランチャイジーは、どこかというとティーフーズ(東京都渋谷区)という会社だ。
実はここはエムピーキッチンホールディングス(HD、東京都渋谷区)という外食企業グループの関連会社だ。その主力業態は、先に述べた三田製麺所である。
ポイントを整理しよう。
近年、ラーメン業態はかなり厳しいことになって、唯一無二のこってりスープを売りにしている天下一品ですら、店舗数を減らすほど苦戦している。
しかし、「つけ麺」は堅調に成長しており、三田製麺所も店舗が増えて国内50店舗を達成した。三田製麺所を主力業態とするエムピーキッチンHDとしては、成長を加速させるためにも、つけ麺事業に投資していくのはいうまでもない。
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