ヤマト運輸は5月27日、熱中症対策の一環として6月から「ファン付きベスト」の導入を拡大すると発表した。
トラックで集配業務を行うセールスドライバーなどに「ファン付きベスト」を貸与する(北海道や秋田県など一部地域を除く)。運転の妨げとならないよう、ファンの位置を側面にずらした仕様だ。
一部で導入していたWBGT(暑さ指数)を測定する機器も、全国の事業所に拡大する。設置場所ごとの作業環境を把握し、いち早く状況に応じた対策をとれるようにするという。
また、手首に装着することで健康状態を測定し、熱中症リスクを認識できる「ウェアラブルデバイス」の導入を長崎県と東京都の一部エリアで始める。熱中症の初期症状を感知し水分補給や休憩を促すことで、重症化を防ぐ。
熱中症対策が進む背景に、近年の記録的な猛暑がある。また、6月1日の労働安全衛生規則の改正により、職場における熱中症対策が義務化される。
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