2015年7月27日以前の記事
検索
連載

「ポストコメダ珈琲」の行方は? コメダHDが新業態を増やし始めた深いワケ長浜淳之介のトレンドアンテナ(4/5 ページ)

コメダホールディングスが「新業態」を次々に導入している。どんな狙いがあるのか。

Share
Tweet
LINE
Hatena
-

ジェリコ=デザートドリンク

 ジェリコとは、アイスコーヒーをベースに、珈琲ゼリー、ホイップクリームを組み合わせて「飲む、食べる、混ぜる」が楽しめるデザートドリンクである。

 少し前にタピオカ入りのドリンク、その派生としてわらび餅入りのドリンクが人気になっていたが、それに近い発想の商品だ。パッと見た目はスターバックスの人気商品である「フラペチーノ」にも似ている。写真映えがして、若い人、特に女性に人気が出そうな要素を備えている。


ジェリコ堂のジェリコ(出所:リリース)

 ジェリコ堂では、ゼリー、ホイップクリーム、追加トッピング、甘さをそれぞれ自分で選んでドリンクを注文できる。組み合わせは1000種類以上に及ぶという。色とりどりのドリンクを作れ、カスタマイズの自由さを楽しむ、新感覚のドリンクといえよう。

 自由な発想を好む海外の消費者にも受け入れられそうな商品で、日本ではむしろ観光地のインバウンド向けで流行しそうだ。


ジェリコ堂の注文の仕方(出所:リリース)

 大餡吉日は、東名阪自動車道・御在所サービスエリア下り線にあるジェリコ堂の隣に、オープンした。もともと2022年4月から名古屋市内で営業していたが、移転した形だ。オーソドックスな王道の大判焼き店で、人通りの多い場所をうまく選べば成立しそうだ。


大餡吉日(出所:コメダホールディングス公式Webサイト)

 こうした新業態の先輩といえるおかげ庵は、米屋の太郎だけでなく大餡吉日ともセットで拡大できそうで、1990年代から温めてきた甘味処のような和風喫茶業態が、ようやく成長段階に入りつつある。現在は沖縄で3店のみ展開しているアデモックも、ふんわりしたパンに定評があるコメダだけに、商業施設でニーズがあるように思われる。


ベーカリーの新業態、アデモック(出所:うるま市観光物産協会公式Webサイト)

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る