インタビュー
なぜ“アリーナ”に人が集まるのか? 神戸「GLION ARENA」に25万人が訪れた理由(2/6 ページ)
神戸のウォーターフロントに誕生した「GLION ARENA KOBE」。震災から30年の節目に開業し、地域回遊やデジタル施策を組み合わせた新たなスマートシティモデルとして注目を集めている。
国内最大級の大型ビジョンを設置
アリーナでは、スピーカーにバスケットボールの本場NBAでも使用されるd&b社製を採用するなど、設備にこだわった。「アーティストやイベント主催者のほか、SNSでも『音が良かった』という声を多くいただいている」と渋谷氏は手応えを語る。
270度を海に囲まれた日本初の立地や、屋内アリーナ国内最大級となる幅24メートル×高さ13メートルの4K LEDビジョンなど、他では体験できない希少性が集客を後押ししたほか、座席を馬蹄型に配置したことによる視認性の良さも、満足度向上につながっている。
また、大規模アリーナ施設としては、国内初となる「ZEB Ready」認証を取得するなど、省エネ性能の高い、環境に配慮した開発も特徴だ。
アリーナの新設により、本拠地とするプロバスケットボールチーム「神戸ストークス」の観客動員も劇的に増加した。2000人を動員できるかどうかという状況が一変。従来の約5倍に達した。4月20日の「鹿児島レブナイズ」戦では、1万62人を動員し、B2リーグ史上最多の観客数を記録をした。
秋から始まるB2リーグの新シーズンは30試合のホームゲームがあり、1試合当たり平均6000人以上の動員を目標に掲げている。
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