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27年卒の8割が「就活貯金」検討中、学生が備えるリアルな理由とは?(2/2 ページ)
インターンや就活が本格化し、大学3年生の約8割が預貯金を検討している。交通費や生活費への備えが背景にあり、焦りを感じる声も多い。学生の動きが活発化している。
預貯金の目的
預貯金の目的について尋ねたところ「交通費」(64.4%)が最多で、「アルバイトができない期間の生活費」(56.0%)、「宿泊費」(32.0%)が続いた。
「マイナビ企業新卒採用活動調査」によると、企業が実施したインターンシップ・仕事体験の形式は、2025年卒対象では「すべて対面で実施」が44.0%となり、2023年卒時点と比べて15.7ポイント増加した。同社は「実施場所が遠方、かつ交通費が支給されない場合に備えて預貯金を検討しているのではないか」と分析した。
就職後に毎月の給料から貯めたい金額を聞いたところ、「5万円以上」と回答した学生が54.6%にのぼり、半数を超えた。前回調査で理想の初任給額は、25万円が最多だった。この結果から、学生は初任給の約20%を預貯金に充てたいと考えているようだ。
「マイナビ大学生低学年のキャリア意識調査(2027・2028年卒対象)」によると 「お金に対する不安」(76.3%)が最多だったことから、学生たちは将来への備えを強めているようだ。
調査は5月20〜31日にインターネットで実施。2027年3月卒業見込みの全国の大学生、大学院生を対象とした。有効回答数は3051人。
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