生成AIのここが難しい 「プロンプト設計」を超えた1位は? フリーランスに聞く:3人に1人が有料版利用
リモラボ(東京都渋谷区)によると、フリーランスの3人に1人が生成AIの有料版を利用し、AIを本格的な業務ツールとして取り入れている実態が明らかになった。実際に使ってみたフリーランスたちは、有料版の生成AIをどのように評価しているのか。また、どのようなポイントでつまづいているのか?
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生成AIの活用が一般化しつつある中、業務効率や創造性向上を目的に「有料版」を選ぶフリーランスが増えている。
オンラインスクール事業などを手掛けるリモラボ(東京都渋谷区)によると、同社運営のWebスクール「リモラボ」生徒のうち、3人に1人が生成AIの有料版を利用し、AIを本格的な業務ツールとして取り入れていることが分かった。
実際に使ってみたフリーランスたちは、有料版生成AIをどのように評価しているのか。また、生成AIのどのようなポイントを「難しい」と感じているのか。
有料プランを「利用している」人は34.2%、「無料の範囲で使っている」は42.6%となった。有料プランを利用する主な理由は「回数制限なく使いたい」「ストレスなく作業したい」といった上限解除へのニーズが高く、業務におけるスムーズなAI活用を求める声が顕著となった。
また「高精度モデルや画像生成、GPTsなど無料では使えない機能に価値を感じている」といった声や、「クライアントからの要求や商用ライセンスの必要性から有料化している」といったビジネス要件に基づく導入も一定数見受けられる結果となった。
生成AIの活用について「非常に満足している」とした人は12.6%だった。「ある程度満足している」とした48.1%と合わせると、約6割のユーザーが満足していることが分かった。
生成AIのここが難しい……「プロンプト設計」を上回ったのは?
生成AIの活用メリットでは「考えていたことがまとまり、分かりやすく言語化できるようになった」が最も多く57.6%。「新しいアイデアや企画を生み出す助けになった」(49.5%)、「調査や資料作成などの業務にかかる時間が短くなった」(46.7%)が続き、業務効率化と創造性向上の両面で高い効果を実感している様子が明らかになった。
生成AI活用の難しさやデメリットとして最も多かった回答は「生成される情報やアイデアの正確性に不安がある」で43.5%。「上手に使いこなすまでに学習や準備が必要」(32.9%)、「どこまでAIに任せてよいか線引きが難しい」(30.0%)といった、学習コストや適切な活用範囲に関する課題も多く挙げられた。
副業やフリーランス活動におけるAI学習の重要性について、75.2%が「非常に重要だと思う」と回答した。個人のキャリア形成において、生成AIスキルが不可欠であると認識されている状況が明らかになった。
生成AIを学ぶ上で活用しているリソースについては、「SNS(X、YouTube、Instagramなど)」が42.5%と半数近くに上った。
一方で、生成AI学習の難しさでは「情報が多すぎて、何から学べばいいのか分からない」が48.6%で最も多く、「情報疲れ」を感じているユーザーが多いとうかがえる結果になった。また、「プロンプト設計の方法や精度を高めるコツがつかめない」(38.3%)といった、より実践的なスキル習得への障壁も浮き彫りになった。
調査は5月16〜21日にインターネットで実施。同社の運営するリモートワーク実践スクール「リモラボ」のメンバーを対象とした。有効回答数は935人。
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