炎が出ない電子ライターが登場 老舗メーカーが3000円で発売:プロダクトInsights
老舗ライターメーカーのライテックは6月中旬、炎が出ないUSB充電式ライター「Candle Wand(キャンドルワンド)」の販売を開始した。希望小売価格は1個3000円。
プロダクトInsights
日々リリースされる新しい商品やサービスたち。その商品やサービスには、必ず企業側の思惑や狙い、生活者のニーズ、時代の空気感が反映されている。本シリーズでは、これらの「Insight」を考察していく。
老舗ライターメーカーのライテック(東京都台東区)は6月中旬、炎が出ないUSB充電式ライター「Candle Wand(キャンドルワンド)」を発売した。カラーは全5色で、希望小売価格は1個3000円。
キャンドルに火をともす瞬間を特別な時間にする“魔法の杖”がコンセプト。これまでの「引き出しにしまうライター」から、「インテリアとして魅せるライター」へと、新しい価値を提案するとしている。
炎が出ないUSB充電式ライター「Candle Wand」。カラーはBLACK PEPPER、WHITE BIRCH、PEPPERMINT、TURMERIC、CALENDULAの5色(出典:ライテックのプレスリリース、以下同)
火の持つポジティブな効果に着目
同社は創業から80年以上にわたりライターなど喫煙具を製造・販売してきた老舗のライターメーカー。ライターは主にたばこに火をつけるための「着火具」として利用されてきたが、明るさ(光)や暖かさ、炎や煙の揺らぎによるリラックス効果など、火の持つ本質的な価値に注目し、商品開発を進めている。
Candle Wandは、こうした火の持つポジティブな効果をより安全かつ手軽に、ライフスタイルに合った形で楽しめるように開発した商品である。キャンドルの炎がもたらす視覚的な癒しや香りによるリラックス効果を通じて、忙しい日常にほっと一息つける時間を提供する。
インテリアとして“魅せる”ライター
デザインを手掛けたのは、ミラノで建築家、デザイナーとして活動し、多数の受賞歴を持つグイド・ベンチュリーニ(Guido Venturini)氏。アルミ製のしなやかなボディと、手によくなじむよう計算された曲線的なフォルムが特徴である。
本体が自立するため、キャンドルスタンドの横やシェルフの上など、お気に入りの場所にオブジェのように飾って楽しめるようにした。
本体サイズは35.5(幅)×230(高さ)×35.5(奥行き)ミリ、重さは約80グラム。220mAhのリチウムポリマー電池を内蔵しており、フル充電で50〜100回ほど使用できる。充電用にUSB Type-Cケーブルも付属する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
お手軽バーナー「あぶり師」がじわ売れ 縮む市場で“小さな火”が広がった、意外な理由
焼き目を手軽につけられる家庭用バーナー「あぶり師」が静かなヒットを記録している。売れ筋商品とは言いがたいジャンルで、なぜ販売に成功したのか。その意外な理由に迫る。
8万円を超える「カセットコンロ」が完売 イワタニはなぜ“極”めたのか
岩谷産業が高級カセットコンロを発売した。商品名は「イワタニカセットフー “極”」で、価格は8万2500円。ちょっと信じられない価格だが、どのような特徴があるのかというと……。

