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ラーメン店市場が過去最高の7900億円へ 拡大の陰にある構造変化(2/2 ページ)
ラーメン店市場が活況を呈している。2024年度の市場規模は7900億円と過去最高を更新し、外食大手の新規参入も相次ぐ。一方で、コスト増に苦しむ中小店の淘汰も進んでおり、業界内では二極化が鮮明になってきた。
倒産件数は3年ぶりに減少
2024年度のラーメン店の倒産件数は62件で、過去最多だった前年度(72件)から3年ぶりに減少した。2025年度は5月までに12件の倒産が発生し、前年同期より増えてはいるものの、全体としては低い水準にとどまっている。倒産した店舗の多くは中小や個人経営の店であり、原材料や人件費の上昇分を価格に反映しきれず、経営が立ち行かなくなるケースが目立った。
帝国データバンクは、「スケールメリットを生かした原価管理と、効率化されたオペレーションによるローコスト運営で安定した利益を確保するチェーン店と中小・個人店の間で、収益力の二極化が進行している」と分析する。
調査は、2025年6月時点のデータをもとに、「ラーメン事業」を展開する企業を対象に実施した。
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