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「本当の讃岐うどん」はどちらか? はなまるが“聖地・香川”に本社を戻した理由(3/3 ページ)

讃岐うどんチェーンの「はなまるうどん」を運営する「はなまる」が創業から25年の節目を迎えた今年、本社を東京から創業の地である高松市に移した。

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産経新聞
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目と鼻の先

 真っ先にリニューアルした多肥店は、平成24年10月に開店した丸亀製麺の県内唯一の店舗から50メートルも離れていない目と鼻の先だ。それでも、前田社長は「香川発祥ブランドという意識を強く持ち、他店を意識するのではなく、自分たちの内面を磨きたい」と丸亀製麺への対抗心を表には出さない。

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「はなまるうどん」の店舗で初めて設けられた多肥店のガラス張りの麺打ち場
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「讃岐」の文字を掲げたはなまるうどん多肥店の看板。すぐ近くには香川県内唯一の丸亀製麺の店舗がある=高松市

 はなまるの高口裕之最高マーケティング責任者も「各社はそれぞれのマーケットを分析し自社の戦略を考えており、当社は讃岐うどんをより究めるとともに、その土地ならではの店舗づくりを進める戦略を描いた。ご当地うどんが盛り上がっているのは歓迎だ」と話す。

 一方、全店舗で店内自家製麺を提供する丸亀製麺は昨年11月、同社が“聖地”と位置付ける丸亀市の離島、広島(通称・讃岐広島)に研修施設「心の本店」をオープン。職人たちが本場の味を学ぶ。

 発祥の強みが生きるのか。讃岐うどんを巡る熱い戦いから目が離せない。(和田基宏)

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