2015年7月27日以前の記事
検索
ニュース

仕事で「AI」を活用するにはどうしたらいいんですか? 人気講師が勧める「ステップ」(1/3 ページ)

生成AIツールを日常業務で役立てるヒントを人気講師が伝授する

Share
Tweet
LINE
Hatena
-

 昨今、ChatGPTやClaude、Geminiをはじめとした生成AIツールの進化がビジネスの現場に革新をもたらしている。とはいえ、「何から始めればよいかわからない」「どのツールが適しているかわからない」といった戸惑いの声も少なくない。

 そんな中、生成AIの活用術を発信し続けているのが、Excel講師としてキャリアをスタートし、現在は著書『生成AI最速仕事術』(かんき出版)を通じて業務改善のノウハウを届けるたてばやし淳氏だ。

 今回はたてばやし淳氏に、実際のAI活用事例からAIツールの選び方、信頼性、そして初心者の学び方までを聞いた。


オンライン動画でITスキルを教えているたてばやし氏(提供:本人)

――AIに出会ったきっかけを教えてください

 もともとはExcelやVBAによる業務効率化を教える立場でしたが、ある日受講生の方にAIについて質問されました。その時は私自身AIについて知りませんでしたが、受講生の方に教えていただいたChatGPTに出会ったことで「これからはAIだ」と直感しました。

 もし関数やマクロの知識がすべて生成AIで代替できるなら、講師業自体が不要になるかもしれない。ですが逆に言えば、AIを活用するスキルが残るとも考え、AI活用の研究・実践を本格化させたんです。

 現在は自らの業務を生成AIを使って効率化したり、企業の役員や社員の方のために、会社に出向いてセミナーなどを積極的に行っています。

――生成AIの活用でどのような業務が効率化されますか?

 みなさんがよく行っている定番業務の中で最も例に挙げやすいのは議事録作成です。例えば録音した会議音声をテキスト化し、そのまま決まったフォーマットと文字起こしをChatGPTなどに渡し、議事録として整える。こうしたプロンプトとテンプレートを組み合わせれば、これまで数時間かかっていた作業が数分で終わります。

 個人的なお話ですが、昔は私も自分が主催するセミナーの文字起こしをライターさんなどに依頼していましたが、今はAIの活用によって依頼することがなくなってしまいました。文字起こしとフォーマットさえ決まっていれば、ChatGPTの方が人間よりも圧倒的に速くアウトプットできてしまいます。

 他にも、税理士の方がレシート画像をAIにアップロードするだけで仕訳データを抽出したり、行政書士の方が行政書類のPDFをAIにアップロードし、顧客向けの分かりやすい入力マニュアルを作成できたりと、事例は多岐に渡ります。

 ちなみにレシート画像はGemini、行政書類はClaudeを使って業務効率化を行いました。


活用方法が分からず悩む人も多い(提供:ゲッティイメージズ)

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

       | 次のページへ
ページトップに戻る