複数のAIツールをどう使い分ける?
――複数のAIツールを使い分けているそうですが、どういった基準で選んでいるのでしょうか?
基本的にはChatGPTやClaude、Gemini、Gensparkなどを使い分けています。必要であれば専用のAIツールを使用しています。議事録や要約などにはChatGPTやClaudeが適しており、顧客への提案資料やセミナースライド生成にはGensparkが便利です。
特に最近はGeminiも含めて業務に応じて使い分けるようにしています。とはいえ、必ずしも最新のツールが最適とは限らず、慣れたツールで成果が出せるなら無理に移行する必要はありません。私が執筆している本に載っているAIも、業界の進化が早すぎて、現在は他のAIツールの方がおすすめの場合もあります。
――生成AIが出すアウトプットはどのくらい信用していいものでしょうか?
これは用途によって異なります。例えば長文や文字起こしの要約に関するタスクなら7〜8割は信頼できますが、専門用語を多く含む文章やコラム記事のライティングになると、古い情報や誤った情報が混ざるなどして信頼性は下がります。
特にAIが人間のミスを訂正しようとして逆に誤情報に置き換えてしまうケースもあるので、必ず内容の確認は必要ですね。例えば今はver5までリリースされていますが、AIが持つ情報がver4までのため、誤情報としてver4でアウトプットしてしまうケースも少なくありません。
――AIの登場によって淘汰される職業もあると言われていますが、その点についてはどうお考えですか?
現実的に、単純な文字起こしなどの簡単な業務は厳しくなると思います。ただし、AIを活用したうえでより精度高く、話者の意図を汲み取った文字起こしなどアウトプットできる人材は逆に市場価値が高まると感じます。
――実際に普段行っている業務でAIの恩恵を受けた事例はありますか?
私の場合はGensparkでのスライド資料作成がとても高品質で役に立ちました。肌感ですが、2〜3時間ほど今までスライド資料作成には時間がかかっていましたが、Gensparkを使うことで15分程度に短縮できました。
Gensparkは直感で使用しやすいUI/UXのため、とても使いやすいのでスライド資料作成を作る際は特におすすめですね。
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