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ハイペースで倒産続く「ラーメン業界」 地位脅かす回転すしやファミレス 「他業種参入」はなぜ起きたのか長浜淳之介のトレンドアンテナ(2/4 ページ)

ラーメン店の倒産が、ここ数年ハイペースで進んでいる。背景には何があるのか。

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 かっぱ寿司がラーメンに参入したのは回転すし業界では後発だが、期間限定の有名店とコラボした「本格ラーメンシリーズ」を32弾まで続けている。名物企画となっていて、これを楽しみに来店する常連も多い。

 第1弾は2018年6月に発売した、札幌の行列店「えびそば一幻」監修の「海老ラーメン」。発売10日で販売数10万食を突破した。その後もラーメンファンなら一度は聞いたことがあるような有名店とのコラボを続け、累計販売数は1700万食を超えた。


かっぱ寿司、えびラーメン 提供終了(出所:プレスリリース)

 スシローは「食べログ」とコラボした「全国名店監修シリーズ」を展開している。第1弾は、東京の「麺屋海神.」や京都「麦の夜明け」、大阪の「山系無双 三屋 烈火」が監修した商品を同時に発売し、大きな反響を呼んだ。

 最新は7月16日に発売した、「食べログ」点数3.72、大阪の「鶏soba座銀」監修「クリーミー鶏白湯ラーメン」を8月3日まで販売予定だ。これまで100種類以上を送り出している。もともと2014年4月にラーメンの販売を始めており、食べログと組んだシリーズでより商品力を強化した格好だ。


スシロー、鶏soba座銀監修クリーミー鶏白湯ラーメン(出所:プレスリリース)

 くら寿司は現状「【藤原系】こってり背脂濃厚まぜそば」「7種の魚介 醤油らーめん」「7種の魚介 濃厚味噌らーめん」「胡麻香る担々麺」の4種を販売。まぜそばは880円で、うな丼(830円)を上回る強気な価格設定だ。5〜6月に「ラーメンステーション」「らーめん香澄」と3社で共同開発した「サバ白湯らーめん」をコラボ商品として発売しており、第2弾の発表が待たれる。


くら寿司、【藤原系】こってり背脂濃厚まぜそば(出所:プレスリリース)

 はま寿司は、有名店とのコラボラーメンを発売していないが、回転すしチェーンで最もラーメンの評価が高いとされる。同店を経営するゼンショーグループには、ラーメン「伝丸」や中華食堂「天下一」を運営する、エイ・ダイニングという会社があり、共同で開発しているからハイレベルのラーメンが出せるのだ。


はま寿司、厳選素材の貝節塩ラーメン(出所:はま寿司公式Webサイト)

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