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「青春18きっぷ研修」その後どうなった? 3年目で見えてきた本当の効果(3/6 ページ)

山陰パナソニックは、新入社員に青春18きっぷでの一人旅を課す「サンパナジャーニー」を通じて、主体性や計画力を育む独自研修を実施している。リアルな体験を重視し、3年かけて成長を促す育成体系が注目を集めていて……。

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研修が生んだ効果

 研修の効果は参加者以外にも広がっており、メディアで取り上げられたことで新卒採用にも良い影響が出ているという。大学訪問時に教員から研修について質問されることや、ニュースで知った学生が会社説明会に参加するケースも増えている。

 実際、研修に挑戦したいと意思表示する学生もいるという。「研修に関心を持つような、チャレンジ精神のある学生に応募してもらえたらうれしい」と船井氏は語る。

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旅で出会った人と「サンパナポーズ」で撮影

 社内でも当初は研修に反対意見もあったが、現在は受け入れる雰囲気が広がっている。新入社員が所属する部署によっては、ダーツで旅先を決めるなど、周囲が一緒に盛り上がる場面もあり、研修が組織のコミュニケーション活性化につながっていることがうかがえる。

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ダーツで行き先を決める社員も

 また、前年の経験者が新入社員をサポートする制度も導入した。計画立案の段階から相談できる環境を用意し、さまざまな意見を聞いた上で自分なりの答えを見つけるための体制を整えた。

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