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5億本売れたアイスの秘密 福岡にできた「チョコバッキー工場」(2/3 ページ)

菓子製造販売大手のシャトレーゼホールディングスの新たなアイス製造工場が稼働した。

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産経新聞

コロナ需要で躍進

 手頃に購入できるコンビニスイーツの台頭で、地域の洋菓子店が苦境に立たされる中、シャトレーゼは快進撃を続ける。

 厳選素材を使ったスイーツを手ごろな価格で販売し、平成27年度には474店だった店舗数は10年間で2倍超の1069店(今年7月時点)にまで増えた。躍進のきっかけとなったのは、新型コロナウイルス禍。外出自粛でデパートや専門店への足が遠のく中、住宅近くにあり、価格が安く手軽に買えることが見直され、コロナ禍の中、大幅に売り上げを伸ばした。

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シャトレーゼのアイスを製造する工場。グループ会社の「さかえ屋」が新設し、製造を担う=福岡県飯塚市(一居真由子撮影)

 ケーキや洋菓子、和菓子、アイスを含め年間約400種類のスイーツを販売するが、低価格で購入できる菓子が豊富なのが特徴で、チョコバッキーなど最も安い商品は税込み64円で購入できる。

 おいしさと低価格の両立の秘訣(ひけつ)は農場、工場、店舗を一体とした「ファームファクトリー」という独自のビジネスモデルにある。中間業者を極力介さず、契約農家や農場などから直接材料を仕入れ、卵を割る「割卵」などの工程を自社で行い、製造コストを削減。生産農家との対話が品質の良さにもつながっている。

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