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40年前にあった夢の列車「カートレイン」、人気と消滅の理由(3/3 ページ)

今から40年前の昭和60年7月、東京−北九州間にマイカーとドライバー、同乗者を同時に運ぶ臨時列車「カートレイン」が登場した。

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産経新聞
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 隆盛を誇ったカートレインだが、長くは続かなかった。平成4年ごろから利用者が減少。乗客がいないときもあったほどという。「九州」「名古屋」は6年、「北海道」も9年に廃止となった。その要因のひとつが「トラベルニュース」の記事中にある。「積載できる自動車は長さ4.67メートル、幅1.69メートル、高さ1.985メートル以内に限ります」という利用条件だ。このサイズ制限のため当時、人気が出始めていたワンボックスカー、RVなど大型の車を積載できず、利用減につながった。また、レンタカーも拡充され、わざわざマイカーを運ぶ必要がなくなったのも、原因のひとつとされている。

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「カートレインユーロ名古屋」のヘッドマーク(JR東海提供)

 国鉄末期の昭和61年、荷物を積んだトラックをそのまま貨車に載せて運ぶ「ピギーバック輸送」が始まった。当時のドライバー不足に対応したものだが、景気の低迷などで利用が減り、平成12年に廃止された。鉄道とクルマの相性は、あまり良くないようだ。(鮫島敬三)

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