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40年前にあった夢の列車「カートレイン」、人気と消滅の理由(2/3 ページ)

今から40年前の昭和60年7月、東京−北九州間にマイカーとドライバー、同乗者を同時に運ぶ臨時列車「カートレイン」が登場した。

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産経新聞

 「交通公社の時刻表 1988年8月号」(現JTBパブリッシング刊)を開いてみよう。「トラベルニュース」のページに「カートレインでゆったりと」という記事がある。列車名が変わった東京−北九州間の「カートレイン九州」、名古屋−北九州間の「カートレイン(ユーロ)名古屋」のほか、新たに登場した東京−札幌間の「カートレイン北海道」が紹介されている。

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「カートレイン」の編成。乗用車を積んだ貨車は常に列車の後方に連結されている=交通公社の時刻表1988年8月号から(現JTBパブリッシング刊)

 カートレインについて、記事では「もうすっかりおなじみ」とした上で「お盆の時期には満員になった日もあるようです」と、列車の系統が増えるほどの人気ぶりが語られている。

 次のページには各列車の編成が載っている。車を載せた貨車(荷物車)は上りでも下りでも列車の後ろに連結されていることが分かる。これは乗用車に火災などのアクシデントが万が一発生した場合、すぐに切り離せるようにするためだ。

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