生成AI「毎日利用」10〜20代は3割超 30代以上は……?
エン・ジャパン(東京都新宿区)の調査によると、10〜20代で生成AIを「毎日使っている」と回答した人は3割を超える結果となった。
生成AIを「毎日利用」「週に1回以上利用」すると回答した人は、10代で7割、20代で6割を超えることが、求人サイト「エンバイト」を運営するエン・ジャパン(東京都新宿区)の調査で分かった。
若年層を中心に生成AIを日常的に活用する層は広がりを見せる一方で、30代以上では利用率に差が見られるようだ。
調査は「エンバイト」を利用する10〜60代の男女1026人から有効回答を得た。
生成AIの利用頻度 30代以上で低迷
日常生活における生成AIの利用頻度について「毎日」と回答した人は全体で15%だった。「週1回程度」は18%となり、「週に1回以上」利用している人は合わせて33%となった。
10代は71%が「週に1回以上」利用していると回答。また、「毎日」とした人は、10代は37%、20代は30%だったが、30代以上は各年代10%程度にとどまった。
生成AIを利用する目的・タイミングは、
- よく知らない概念など、検索が難しい知識をAIに会話形式で質問して調べている(10代男性)
- 文章の添削と、使用しているコードの添削(30代男性)
- 料理の献立、カロリー計算(50代女性)
――などの回答が寄せられた。
業務上でAIをどう利用している?
仕事において、AIをどのように活用しているのか。回答者からは
- システムの稼働テスト・障害調査をするときにAIを使用(20代男性)
- NotionやNotebookLMで資料の整理や検索を行い、CursorからMCP Serverを経由して、AIエージェントチームによるアプリ開発やデータ分析も進めている。また、GeminiやChatGPTは情報収集、質疑応答、カスタマーサポート対応、リコメンドにも活用している(30代男性)
――などのコメントが集まった。
AI導入後に感じたメリットは「作業が効率化された」が最多で70%に上った。回答者からは
- 問い合わせにすぐ答えてもらえるため、スピーディーな接客につながる(20代女性)
- いろいろなリサーチや、競合他社の調査が効率的になった(50代男性)
――といった声が見られた。
AI導入に関して戸惑ったことや困ったことについては、「操作が難しいと感じた」(23%)、「AIの判断が不正確だった」(23%)が上位となった。具体的には「顧客とのコミュニケーションが少し減った」(10代女性)、「勝手な判断で、重要な情報を省略されることが頻繁にある」(40代男性)といった声が集まった。
仕事でのAI活用に関して「新たに必要だと感じているスキル・知識」については、「ファクトチェックをするスキルの向上」(40代女性)、「AIが不具合が発生した際のトラブルシューティングをしっかり学びたいと思った。また、AIには出来ない気配りのある接客スキルを身に付けたいと思った」(40代女性)といった回答が寄せられた。
調査は6月24日〜7月24日に実施した。
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