4割が副業「経験あり」 実際に得た月収の平均額は?
副業・兼業の経験者は4割に迫ったことが、パーソルキャリアが運営する調査機関「Job総研」の調査による調査で明らかになった。
副業・兼業の経験者は4割に迫ったことが、採用支援のパーソルキャリア(東京都千代田区)が運営する「Job総研」の調査で分かった。副業が新たなキャリア設計の一環として定着しつつある中、実際にどれほどの収入に結び付いているのだろうか。
同社のキャリア相談サービス「JobQ Town」に登録する20〜50代の就業中の男女357人から回答を得た。
副業「経験あり」は4割弱
副業・兼業の「経験がある」と回答した人は39.2%に上った。内訳は「現在している」が21.6%、「過去にしていた」が17.6%。また、副業・兼業を「始めたい」または「続けたい」とした人は66.7%と過半数を占める結果となった。
副業・兼業の経験者を年収別に見ると「701万〜1000万円」が最も多く40.9%となった。「301万〜500万円」(40.0%)、「300万円以下」(39.4%)と続いた。
一方、副業・兼業に「意向がある」と回答した人では、「501万〜700万円」が82.9%で最多に。「1001万円以上」(78.2%)、「300万円以下」(77.4%)と続いた。
副業で実際に得た月収の平均額は?
副業で実際に得た月収の平均額は「5.4万円」だった。また、中央値は「3.0万円」、最頻値は「1.0万円」となった。一方で、副業で得たい理想の月収の平均額は「10.8万円」、中央値は「5.0万円」、最頻値は「5.0万円」となり、実態と理想に乖離が見られた。
スキルを生かせる副業について、最も多い回答は「資産運用型」となり28.6%に上った。その他「IT・デザインなどの専門スキル系」(27.7%)、「オンラインマッチング型」(22.7%)、「教育・指導系」(22.7%)が上位となった。
副業への不安や懸念については「収入に見合わない労力になる」が43.4%で最多となった。「プライベートが犠牲になる」(34.5%)、「本業が疎かにならないか」(31.7%)と続いた。
回答者からは
- 「副業申請のフローが面倒すぎる。許可制のせいで1か月くらいかかるらしく、やる気が削がれた」
- 「副業の納期が重なり、睡眠時間が削られた。健康を崩してやめた」
――といった、副業に関する課題や懸念のコメントも寄せられた。
調査は7月9〜14日に実施した。
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