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大阪万博の穴場? 「ロイヤルホスト」の会社がやっているビュッフェがすごかった 質とスピードを両立させる工夫とは長浜淳之介のトレンドアンテナ(2/5 ページ)

ロイヤルホストなどを運営する、ロイヤルホールディングスが今般の万博に出店している。同社は1970年の大阪万博でも出店していた歴史があり、今回も注目が集まる。一体どんな店なのか。

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1970年の万博がファミレス文化の礎に

 ロイヤルホールディングスの歴史は、1951年に始まる。この年、日本航空の国内線の運航開始に合わせて、福岡空港で機内食と喫茶の営業を開始。同年、福岡市内では製菓・製パンを手がける「ロイヤルベーカリー」も設立している。1953年には、福岡・中洲に「ロイヤル中洲本店(現・花の木)」をオープン。女優マリリン・モンローが来店し、オニオングラタンスープを絶賛したというエピソードでも話題を呼んだ。


1969年に完成した、福岡市のセントラルキッチン、本社工場(出所:ロイヤルホールディングス公式Webサイト、以下同)

 1959年には大衆的なファミレス1号店を出店し、1970年の万博で米国ゾーンに外国店扱いで「カフェテリヤ」「ウェスタン・ステーキ・ハウス」などを展開。前年に確立していた、セントラルキッチンを活用したオペレーションシステムが威力を発揮した。多品種少量生産でかつ、シェフによる手作り感を加味することに成功したのだ。


1970年の万博で大反響を呼んだ、ロイヤルステーキハウス

 万博での実績を生かし、1971年にロイヤルホストの1号店を、北九州市内に出店している。8オンス(=235グラム)で880円の「88ステーキ」が人気を博した。当時の物価から考慮すると、現在なら3000円以上はする商品で、当時から高額商品を売るのがうまかったことが分かる。

 ちなみに、1970年には「すかいらーく」の1号店がオープンし、1974年には「デニーズ」も開業している。わずか数年の間に、日本のファミリーレストラン業界を代表する主要プレーヤーの1号店が次々と誕生したことになる。その背景には、セントラルキッチンを活用したロイヤルの万博での活躍があったとされており、1970年は“日本のファミレス元年”といわれている。


ロイヤルホストを全国に知らしめた首都圏進出1号店、三鷹店

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