焼肉きんぐ、フィリピンに海外初出店 「スパイシーハラミ」など限定メニューも
物語コーポレーションは8月26日、焼肉チェーン「焼肉きんぐ」の海外1号店をフィリピン・マニラにオープンする。
物語コーポレーション(愛知県豊橋市)は8月26日、同社が展開する焼肉チェーン「焼肉きんぐ」の海外1号店をオープンする。店舗名は「YAKINIKU KING Mall of Asia店」で、フィリピン・マニラのベイシティにある大型商業施設「SMモール・オブ・アジア」に出店する。ベイシティはマニラ湾に面しており、ショッピングモールやカジノなどの大型アミューズメント施設がそろうエリアだ。
「YAKINIKU KING Mall of Asia店」では、注文できる品数に応じて価格が異なる3コースを用意し、約60〜110品を120分間食べ放題で提供する。料金は999ペソ(約2600円)からで、メインメニューの「きんぐカルビ」「壺漬けハラミ」に加え、和牛や揚げ物、サラダ、デザートなどをそろえた。さらに、フィリピンの伝統的なスイーツである「タホ」や「ミロトースト」、スパイシーソースで漬け込んだ「スパイシーハラミ」など、現地限定のメニューも提供する。現地のファミリー層を主なターゲットに、幅広い世代が楽しめるようにした。
物語コーポレーションがフィリピンに進出した理由について、同社の広報担当者は「フィリピンにはサムギョプサルをはじめとする焼肉食べ放題の文化があり、現地の需要に応えられると判断したため」と説明している。運営は現地パートナー企業とのフランチャイズ契約によるもので、今後の市場動向を見ながら追加出店を検討する。
物語コーポレーションは、海外事業の売上高比率を2030年6月期までに14%へ引き上げる目標を掲げている。フィリピンについては「経済成長や人口増加により外食産業の拡大が見込まれるなど、今後の展開に可能性を秘めた市場」と位置付けている。さらに、2025年4月からはハンバーグ専門店「NIKU NIKU OH!! KOME」をフランチャイズ展開し、同国で1店舗を運営している。
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