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なぜイオンの“屋内公園”は人気なのか 「95%」の数字にこだわる理由ササる“数字”のつくり方(3/4 ページ)

イオンモールなどにある「屋内公園」をご存じだろうか。猛暑日が続いていることもあって来場者が増えているようだが、人気の理由はそれだけではないようだ。取材したところ……。

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人気の理由

 それにしても、なぜイオンモールなどの屋内公園は人気を集めているのか。繰り返しになるが、「暑さ」は要因のひとつである。しかし、それだけではないようだ。

 イオンファンタジーは施設がオープンするたびに、利用者にアンケートを実施している。「満足度95%以上」をひとつの目安にしていて、その数字が下がらないように、あらゆる手を尽くしている。


2025年8月に「ちきゅうのにわ 幕張新都心店」がオープン

 例えば、イオンモール沖縄ライカムに「ちきゅうのにわ」をオープンして、利用客にアンケートを実施したところ、トイレについて不満の声があった。施設の近くにトイレがなかったので、ある人は別のフロアまで移動していた。対応が必要だと考え、施設内にトイレを設置した。

 このほかにも、さまざまな声に対応している。「ウェットティッシュが足りない」という声があれば追加で設置したり、「この遊具にスタッフを置いてほしい」との意見があれば人員の配置を見直したり。

 「満足度95%以上」を維持するために、必要な対応を一つひとつ行っている。このような工夫の積み重ねが、屋内公園の運営を支えているようだ。


幕張新都心店の宇宙エリア

 もう1つ、ちょっとユニークな取り組みがある。今年の8月、イオンモール幕張新都心に「ちきゅうのにわプレイラボ」という施設をオープンした。ネーミングからすると、子どもたちが何かの研究を楽しめる場所なのかと思いきや、そうではない。

 これまでになかった遊具を設置していて、子どもたちはそこで遊ぶ。そして、そこから得られたデータや声を参考に新たな遊具を開発していく場なのだ。

 なぜ、このような施設を設けたのか。新しい遊具を設置して、「さあどうぞ。たっぷり遊んでくださいね」とオススメしても、遊具に何らかの不具合があってケガをするかもしれない。また、スタッフのオペレーションがうまくいかないかもしれない。

 そうしたリスクや課題を浮き彫りにするために、このラボで実験を行う。その上で「問題はなし。たくさんの子どもたちが遊んでくれるはず」と判断すれば、その遊具を全国に展開するのだ。

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