業種別のテレワーク実施率 2位「学術研究、専門・技術サービス業」、1位は?:パーソル総合研究所の調査(1/2 ページ)
2023年以降、テレワーク実施率は横ばいが続いている。パーソル総合研究所が、全国の20〜59歳の就業者を対象に実施した「第十回・テレワークに関する調査」で明らかになった。
2023年以降、テレワーク実施率は横ばいが続いている。パーソル総合研究所が、全国の20〜59歳の就業者を対象に実施した「第十回・テレワークに関する調査」で明らかになった。
制度未整備が最大の理由 テレワーク希望は8割超
2025年7月の正規雇用社員のテレワーク実施率については、22.5%だった。また、2024年の同月が22.6%、2023年が22.2%と、コロナ以降はテレワークが定着しつつある。
業種別で見ると、「情報通信業」(56.3%)が最も多く、「学術研究、専門・技術サービス業」(36.3%)が続いた。一方で、最下位は「宿泊業、飲食サービス業」(7.5%)となり、2年前と比べるとテレワーク実施率はさらに低下傾向が見られた。
地域別では、「関東圏」(31.7%)が最も多く、「近畿」(18.9%)、「東海・北陸・甲信越」(14.8%)が続いた。
職種別に見ると、「コンサルタント」(62.2%)が最も多く、次いで「IT系技術職」(58.3%)、「企画・マーケティング」(49.6%)となった。一方、この2年間で「Webクリエイティブ職」「広報・宣伝・編集」「営業推進・営業企画」「資材・購買」の実施率が大幅に減った。
雇用形態別に見ると、「パート・アルバイト」(11.1%)が最もテレワーク実施率が低く、「契約・嘱託社員」(13.0%)、「公務員・団体職員」(12.9%)が続いた。
テレワークの実施頻度については、「1週間に1日未満」(29.1%)が最も多く、次いで「1週間に2〜3日程度」(25.6%)、「1週間に1日程度」(20.3%)が続いた。前年と比べると、「週1日以下の頻度」でテレワークを実施する層が増えているが、頻度増減について聞くと35.8%が「減った」と回答している。
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