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「なかなか売れない……」中古車販売店、13年ぶり多さの倒産ラッシュのワケとは(1/4 ページ)

中古車販売店が倒産ラッシュに見舞われている。

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産経新聞

 中古車販売店が倒産ラッシュに見舞われている。東京商工リサーチによると、2024年度の全国での中古車販売店の倒産件数は98件と13年ぶりの多さとなり近畿も15件と高水準だった。海外の業者の参入もあり仕入価格が高騰して中小販売店の経営が苦しくなっていることに加え、23年に発覚した中古車大手・旧ビッグモーター(BM)による保険金の不正請求問題の余波もあるとみられる。中古車業界はビジネスモデルの大胆な変革を迫られている。

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大阪市内の中古車店に並ぶ中古車※一部画像処理しています

 「価格を高くせざるを得なくなっているので、なかなか売れない」。こう男性客(49)に苦しい胸の内を打ち明けたのは奈良県の中古車販売店関係者だ。かつて敷地にずらりと並んでいた販売用の車は、ここ数年で目に見えて少なくなった。在庫を増やすほど売れる時代ではなくなった。

 ある大阪府の業者は男性客(36)に「在庫を減らしているので、希望に沿える車種の中古車をすぐ用意できるか分からない」と伝えた。

 たまたま約1カ月半後にこの車種が手に入ったため男性客に引き渡せたが、顧客の要望に応じられなければ客足が遠のき、さらに在庫を減らさなければならない悪循環に陥ることになる。

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