インタビュー
えっ、入会金1万1000円? 「成城石井メンバーシップ」会員の8割が満足する理由(1/4 ページ)
スーパーの成城石井が、有料会員制プログラムを展開している。入会金は1万1000円もするが、会員の8割が満足しているという。どういった内容かというと……。
高品質な食品や輸入食材で知られる成城石井(横浜市)が、有料会員制プログラム「成城石井メンバーシップ」を展開している。
2023年11月の成城店リニューアルをきっかけに、翌年3月から始まったプログラムである。店舗での3%割引や配送料の無料化といった日常的な特典に加え、バイヤーが厳選した希少商品の先行販売やワインバーでの限定試食会など、成城石井ならではの体験を提供する仕組みだ。
入会金は1万1000円とスーパーの会員制度としては高額だが、第1期から会員の高い満足度を得ている。2025年8月には第2期の募集を開始し、開始1週間で目標の4分の1を突破するなど好調な滑り出しを見せた。
こうした有料会員制サービスに注力する背景には、「どの顧客が、どのような買い物をしているのか」という基礎データが不足していたという課題がある。従来は店舗スタッフの経験や肌感覚に頼っていた購買傾向の把握を、会員制度を通じて可視化し、商品開発や店舗運営の改善につなげる狙いだ。
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