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「夏のボーナス」中小企業の支給額は? 前年から増額はわずか3割(2/2 ページ)
2025年の中小企業の夏季ボーナスは、支給率79%、支給額は20万円台が中心。増額は28%にとどまり、成果連動が弱く、賞与制度の硬直化や原資確保の負担が課題として浮き彫りとなった。
「増額」は28%にとどまる
前年の支給額と比較すると、「ほぼ変わらない」が64%で多数を占めた。「増額」は28%にとどまったものの、賃上げ圧力の影響が一部に見られた。景況感やコスト高を背景に「減額・支給見送り」(8%)とする企業も一定数あった。
ボーナスに関する課題を尋ねた。「賞与査定基準の設定」(922社)が最も多く、以下「賞与支給額が社員モチベーションに与える影響」(895社)、「原資確保の難しさ(業績不振等)」(776社)と続いた。
中小企業では前年水準を参考に支給する傾向が強く、成果と賞与額が連動せず、支給してもモチベーションに直結しにくいという声が挙がった。
一方で、金額を下げれば離職リスクがあり、業績に関係なく水準維持を優先せざるを得ない。そのため、賞与制度が硬直化し、原資確保が負担となる実態もうかがえた。
調査は、中小企業2875社を対象にインターネットで実施した。調査期間は、6月1日〜30日。
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