社会人3年目が分岐点？ 20代前半と後半で違う「転職理由」

[季原ゆう，ITmedia]

　20代の転職理由は、社会人経験の年数で差があるのか。就活サイトを運営する学情（東京都中央区）が調査を実施した。

20代の「転職理由」について調査（画像はイメージ、出典：写真AC)

社会人経験3年を境に、転職理由に差

　社会人経験3年以上（以下、ヤングキャリア）の転職理由は「給与・年収をアップさせたい」（45.4%）が最も多かった。以下「もっとやりがい・達成感のある仕事がしたい」（26.8%）、「残業を減らしたい、休日を確保したい」（21.6%）が続いた。

　一方、社会人経験3年未満の第二新卒の1位は、同じく「給与・年収をアップさせたい」（32.5%）で、2位は「職場の人間関係に不満があった」（26.1％）、3位は「より会社の風土や考え方が合う企業で働きたい」（22.9％）だった。

転職しようと思った理由（出所：プレスリリース、以下同）

　ヤングキャリアと第二新卒ともに給与改善を最重要視している点は共通する。加えて、学情は「ヤングキャリアはやりがいや働き方の改善を求め、第二新卒は人間関係や組織文化を重視する傾向がみられた」と指摘する。

　転職や就職で実現したいことについては、ヤングキャリアが「給与・年収が上がること」（57.7％）を最も重視し、以下「希望する仕事に従事できること」（41.2％）、「良好な人間関係を築けること」（33.0％）が続いた。

就職・転職で実現したいこと

　第二新卒も同様に「給与・年収アップ」（42.0％）と「希望する仕事」（37.6％）が上位を占めたが、「良好な人間関係」（32.5％）と「スキル習得・成長」（32.5％）といった、人間関係やスキル面を重視する傾向も見られた。

　調査は8月2〜18日、20代の就職・転職希望者を対象に、インターネットで実施した。有効回答数は303件。