何時間もかかっていた業務が数分で…… AI活用コンサルタントが教える「ChatGPT」や「Gemini」の活用術(2/4 ページ)
ビジネスシーンにおけるChatGPTの活用方法について、AI活用コンサルタント・英語学習コーチ・学習法エバンジェリストとして活躍しているプチ・レトル株式会社の谷口恵子社長に話を聞いた。
――ChatGPTは無料版でも十分使えるものでしょうか?
はい、無料版でも十分に活用可能です。例えば、ChatGPTの「熟考モード」を使えば、壁打ちやアイデア出しなどにも対応できます(1日10回程度)。まずは無料版で試してみて、可能性を感じたら有料プランに移行するのも良いと思います。
――ChatGPT以外のAIツールも使っているそうですね
はい。Googleの「Gemini(旧Bard)」も活用しています。特に最近リサーチ用途ではGeminiが優れていると感じており、初対面の方の事前情報を集めるときや市場調査の下調べに重宝しています。一方でChatGPTは汎用性が高く、会話やプロジェクト管理との相性が良い。用途によってツールを使い分けています。
――谷口さんの日々の業務の中で「生成AIの活用によって一番時短効果を感じたタスク」は何でしたか?
圧倒的に「スライド作成」ですね。講演や研修で使用するプレゼン資料の構成案やタイトル案をAIに出してもらい、必要に応じて自分で調整します。それをクライアントに提示すれば、以前なら数日かかっていた工程が、今では1〜2時間で完了します。打ち合わせ後、1時間以内にアジェンダ案を出せることもあり、非常に好評です。
――デザイン作業にもAIは使っていますか?
はい。構成案やスライド文言はChatGPTやGeminiで作成し、デザイン面は日本発のスライド生成AI「イルシル」や「Genspark」を活用しています。また「Canva」も併用して、最終的にビジュアルを整えています。これらを組み合わせることで、見栄えの良い資料を短時間で作れるようになりました。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.