何時間もかかっていた業務が数分で…… AI活用コンサルタントが教える「ChatGPT」や「Gemini」の活用術(3/4 ページ)
ビジネスシーンにおけるChatGPTの活用方法について、AI活用コンサルタント・英語学習コーチ・学習法エバンジェリストとして活躍しているプチ・レトル株式会社の谷口恵子社長に話を聞いた。
――AIが出力する情報の「信頼性」についてはどう考えていますか?
ビジネスで使用する際、事実確認はもちろん必要です。ただ、一次情報の収集や事前のリサーチといった“下ごしらえ”には非常に有効だと思っています。Geminiは検索結果で上位には出ていないサイトの情報も拾ってきてくれるため、質の高い要約が可能です。最終的に外部公開する資料や顧客向けのコンテンツに使う際は、他のAIやGoogle検索などでクロスチェックするようにしています。
――英語学習にも生成AIは活用できるのでしょうか?
はい、非常に活用できます。私自身、英語学習コーチとして活動してきましたが、特にChatGPTの「音声会話モード」は会話力を高めるのに有効です。例えば、1日たった5分でも音声で英会話を続けるだけで、英語へのハードルが一気に下がります。AIがまるで英語の先生のように発音や表現の意味を丁寧に解説してくれますし、会話のログも残るので復習も簡単。英語を話せるようになりたいという人にとって、非常に心強いツールです。
――AIが学習のサポートをする時代になって、英語コーチとしての立場に不安はありませんでしたか?
むしろ「強い味方が出てきたな」と感じました。英語学習の難しさは、モチベーションの維持と日々の継続です。私はいつも付きっきりでサポートできるわけではない。でも、AIなら24時間、どんな時でも質問に答えてくれるし、英会話の相手にもなってくれる。これによって、学習の質も継続率も上がると実感しています。人間のコーチだからこそできる、動機付けや目標設定のサポートとAIを掛け合わせれば、より良い学習体験が実現できると確信しています。
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