リモートワークで減る「雑談」、若者は「なくても問題ない」 上司世代とはギャップも
LASSICがリモートワークで上司と部下の関係がどう変化したのかを調査した結果、「雑談の減少」に対する受け止め方に世代差があることが分かった。
リモートワーク人材エージェントのLASSIC(東京都港区)は、リモートワークで上司と部下の関係がどう変化したのかを調査した。その結果、「雑談の減少」に対する受け止め方に世代差があることが分かった。
リモートワークによって上司や部下との関係がどのように変化したかを聞いたところ、最も多かったのは「自分の仕事に集中できるようになった」で29.7%だった。「雑談をする機会が減った」(27.1%)、「視線を気にしなくなった」(27.0%)、「雑談をしなくてもよくなった」(20.5%)が続いた。
世代別では、「雑談をする機会が減った」は20代は11.4%にとどまったのに対し、50代は20.1%と約2倍の差があった。一方で「雑談をしなくてもよくなった」は、20代が16.8%と世代別で最も高い割合を示した。
LASSICは、雑談を重視する上司世代に対し、若い世代の部下は「なくても問題ない」と感じる人が多い傾向にあると分析した。
30代では、「自分の仕事に集中できるようになった」(21.7%)、「視線を気にしなくなった」(21.2%)、「適度な距離でコミュニケーションが取れている」(17.1%)が上位に並んだ。
性別で見ると、「雑談をしなくてもよくなった」は男性9.9%に対し女性14.2%、「視線を気にしなくなった」も男性14.7%に対し女性16.9%と差が出た。
LASSICは、「管理職に依然として男性が多い現状において、例えば男性上司が『雑談は良い関係づくり』と考えていても、部下が女性の場合には、異なる受け止め方をされることもある」と指摘した。
本調査は5月23〜28日、20〜65歳のテレワーク/リモートワークを経験したことがある男女1005人を対象に、インターネットで実施した。
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