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大阪・関西万博「死にチケット」140万枚はなぜ生じたのか(2/3 ページ)
大阪・関西万博で、10月13日の閉幕までの来場予約枠がすべての時間帯で埋まったことが20日、分かった。
しかし、開幕直後から入場ゲートには来場者が連日、行列をなし、協会が掲げた「並ばない万博」は早くから形骸化していた。さらに終盤の駆け込み需要で連日20万人前後が押し寄せる盛況ぶりをみせ、公式サイトは、閉幕までほぼ全日の予約枠が「満員」と表示されている。キャンセルで空きが出てもすぐに埋まるため、予約は困難となっている。
協会は予約枠の拡大はしない方針で、協会幹部は「来場者が安全・快適に過ごせるのにギリギリの状況だ」と説明する。
万博の一般来場者数は18日時点で2003万7千人(速報値)となり、2千万人を突破した。一方で、入場券販売枚数は12日時点で約2142万枚となっていて、単純計算で約140万枚が使われていないことになる。
何度も入場できる「通期パス」や「夏パス」が約68万枚売れており、これらを使った人も来場者にカウントされている。協会は使われていない券の数を公表していないが、未使用の券は200万枚近い可能性もある。
入場券を持っていても、開幕してしばらくは「様子見」で来場の時機をうかがっていた人が多かったとみられるが、万博の人気の高まりとともに枠が埋まるようになった。万博はリピーターも多く、「通期パス」などを持つ人の予約で、通常の券を持つ人の予約が難しくなった。
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