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能登半島地震、復興のカギは「食」にあり? フレンチ風ラーメンや空弁、開発の裏側:長浜淳之介のトレンドアンテナ(4/4 ページ)
能登半島地震から1年半。被災地の報道は減少傾向にあるものの、その中でも「食」を通じた復興支援は着実に進んでいる。
「食」を通じて、能登を知る
能登は依然として復興の途上にある。特に奥能登では、いまだに工事中の場所が多く、道路に亀裂が残るなど、歩きにくい場所も少なくない。
一方で、今年に入ってからは魅力的な観光スポットが続々と再オープンしており、多くの道路も復旧・新設が進んでアクセスしやすくなってきている。
能登は車がないと不便な面もあるが、羽田からのと里山空港まで1日2便が運航され、空港からは特急バスや乗合タクシー、レンタカーで各地に移動できる。また、金沢からの特急バスや、JR七尾線・のと鉄道を乗り継げば、能登半島の付け根に位置する羽咋市から、和倉温泉を経由して、半島中部の穴水町までアクセス可能だ。
能登の各自治体や観光施設に取材すると、「復興支援にもつながるので、ぜひ能登を訪れ、見たことや感じたことを伝えてほしい」という声が多く寄せられた。
「食」を通じた復興支援の取り組みがどこまで広がっていくか、注目していきたい。
著者プロフィール
長浜淳之介(ながはま・じゅんのすけ)
兵庫県出身。同志社大学法学部卒業。業界紙記者、ビジネス雑誌編集者を経て、角川春樹事務所編集者より1997年にフリーとなる。ビジネス、IT、飲食、流通、歴史、街歩き、サブカルなど多彩な方面で、執筆、編集を行っている。著書に『なぜ駅弁がスーパーで売れるのか?』(交通新聞社新書)など。
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