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能登半島地震、復興のカギは「食」にあり? フレンチ風ラーメンや空弁、開発の裏側:長浜淳之介のトレンドアンテナ(3/4 ページ)
能登半島地震から1年半。被災地の報道は減少傾向にあるものの、その中でも「食」を通じた復興支援は着実に進んでいる。
被災地の施設も、「食」を通じた復興を行う
被災地にある施設でも、こうした「食」を通じた復興の取り組みが進められている。
七尾市の和倉温泉は、北陸新幹線の金沢延伸効果で多くの観光客が訪れるようになったが、地震の影響で全ての旅館が休業に追い込まれた。現在営業を再開しているのは数館のみで、再建はまだ道半ばだ。和倉温泉を代表する老舗旅館「加賀屋」もその一つ。現在の建物を解体し、新たに建設しており、2027年度の営業再開を予定している。
営業再開までの間は、銀座やKITTE大阪など、全国の「日本料理 加賀屋」にて、旅館ならではのサービスを提供する。また、オンラインショップでは現在、おせちの予約を受け付けている。
さらに、加賀屋監修の空弁「ぶりの照り焼き重」や「のどぐろちらし寿司」(各1790円)を、羽田空港で販売。その売り上げの一部を能登復興のために寄付している。
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