インタビュー
Jリーグが仕掛ける“行きたくなる体験” スタジアムに人が集まる秘密(1/8 ページ)
Jリーグは、スタジアムに“行きたくなる体験”を生み出す戦略で観客動員を拡大している。新スタジアムや注力試合、招待施策など、多角的な施策で満員スタジアムを実現する秘密に迫る。
2026年のサッカーW杯まで1年を切った。日本代表には欧州のトップリーグでプレーする選手も多く、本大会での躍進に対する期待も高い。一方で、有力選手の海外移籍が増えたことで、Jリーグ人気の低下を懸念する声もある。しかし、観客動員数は過去最高を記録している。
2024年シーズンは、年間総入場者数が1254万265人を記録し、最多だった2019年(1104万3003人)を大幅に上回った。2025年シーズンの入場者数も、9月現在で前年比109%と好調を維持している。
60クラブ(J1〜J3まで)合計の売上高は1725億円に達し、過去最高を記録。入場料収入は前期比121%、スポンサー収入は同109%となり、50クラブが増収となった。売上高50億円以上のクラブも前年の9から13に増加するなど、収益面も向上している。
なぜ、これほど多くの人々がスタジアムに足を運ぶのか。背景には、環境の変化とデータ分析に基づく戦略的なマーケティング施策があった。
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