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「Claude」の米Anthropic、東京にオフィス開設 海外人員を3倍に
米国のAI開発企業Anthropicは9月27日、同社のAIモデル「Claude」に対する米国外の需要急増に対応するため、年内に海外人員を3倍に増やし、応用AIチームを5倍に拡大する計画を明らかにした。
米国のAI開発企業Anthropicは9月27日、同社のAIモデル「Claude」に対する米国外の需要急増に対応するため、年内に海外人員を3倍に増やし、応用AIチームを5倍に拡大する計画を明らかにした。
アイルランドのダブリン、英ロンドン、スイスのチューリヒで100人以上を新たに採用する他、アジア初のオフィスを東京に開設する。欧州の拠点も増やす。
Anthropicの拡大計画とは
同社によると、一般消費者によるクロードの利用は80%近くが米国外で行われており、韓国、オーストラリア、シンガポールなどでは、1人当たりの利用量が米国を上回っているという。
Anthropicには米国のAlphabetやAmazonが出資。企業価値は1830億ドルと評価されている。
コーディングなどに優れるAIモデルを構築することで、差別化を図ってきた。グローバルな法人顧客基盤は2年間で1000社未満から30万社以上に拡大。年率換算売上高は年初の約10億ドルから8月には50億ドル超に増加している。
国際部門のマネジングディレクター、クリス・チャウリ氏は「ロンドンの金融サービスから東京の製造業に至るまで、世界中のクロードに対する需要は驚異的だ。企業は重要業務を支える存在としてクロードを信頼している」と述べた。

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