あなたの周りにも「中2病」が潜んでいる? 職場で広がる“フキハラ”の正体:スピン経済の歩き方(1/7 ページ)
「ワタシ今、機嫌悪いから」と周囲にアピールしながら仕事する「中2病ビジネスパーソン」が周りにいないだろうか。そんな人にはどう接すれば良いかというと……。
スピン経済の歩き方:
日本ではあまり馴染みがないが、海外では政治家や企業が自分に有利な情報操作を行うことを「スピンコントロール」と呼ぶ。企業戦略には実はこの「スピン」という視点が欠かすことができない。
本連載では、私たちが普段何気なく接している経済情報、企業のプロモーション、PRにいったいどのような狙いがあり、緻密な戦略があるのかという「スピン」をひも解いていきたい。
「チッ」「ハア〜」「マジかよ」「つかえねえな」「こんなこと、いちいち言わなきゃ分かんねえのかよ」
皆さんの職場でも、こんな調子で舌打ちやため息を繰り返したり、周囲に聞こえるか聞こえないかギリギリのボリュームで悪態をついたりしながら働いている人がいないだろうか。
最近、問題になっている「不機嫌ハラスメント」(以下、フキハラ)である。
ご存じない方のために説明すると、フキハラとは職場で誰が見ても明らかに機嫌が悪い、キレているような行動を取ることで、周囲の同僚、部下、上司を威嚇・不快にすることだ。
何でもハラスメントと呼ぶ風潮はよくないが、実際にこうした人がチームにいるだけで、メンバーのやる気が下がり、生産性も悪化することが分かっている。そのため、今では「職場での迷惑行為」として広く認識されつつある。
「あー、いるいる、うちの課長がまさしくこれで。ずっと舌打ちをしているよ」とうなずく人も多いだろう。このフキハラ、臨床心理士の方に言わせると「ダダっ子」のようなもので、自分がいかに辛くて、大変な思いをしているのかを周囲に知らしめて、かまってほしいのだという。
要するに、オラつくことで周囲を威嚇しているが、ホントは寂しがり屋で、誰かに自分の内面を理解してもらいたい「中2病」だというのである。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
7割が「課長」になれない中で、5年後も食っていける人物
「いまの時代、7割は課長になれない」と言われているが、ビジネスパーソンはどのように対応すればいいのか。リクルートでフェローを務められ、その後、中学校の校長を務められた藤原和博さんに聞いた。
「辞めたけど良い会社」 ランキング ワースト30社の特徴は?
辞めたけれど良い会社は、どのような特徴があるのか。IT業界で働いた経験がある人に聞いた。
【マナー】風邪をひいた上司に一言 「お大事にしてくださいね」はアリ?
上司が風邪をひいた場合、どう言えばいいのか。「お大事にしてくださいね」はアリ?
月2回の当日欠勤でクビって言われました。不当解雇になりますか?
月2回、会社を当日欠勤したところ、会社から「クビ」と言われました。これって問題があるのでは……。
「なぜ?」で責める上司、「なぜ?」で病む部下 職場に潜む“ナゼナゼ虫”の正体
「なぜ?」を繰り返し、人を追い詰め、メンタルヘルス問題を引き起こす上司が増えている……。
