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あなたの周りにも「中2病」が潜んでいる? 職場で広がる“フキハラ”の正体スピン経済の歩き方(1/7 ページ)

「ワタシ今、機嫌悪いから」と周囲にアピールしながら仕事する「中2病ビジネスパーソン」が周りにいないだろうか。そんな人にはどう接すれば良いかというと……。

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スピン経済の歩き方:

 日本ではあまり馴染みがないが、海外では政治家や企業が自分に有利な情報操作を行うことを「スピンコントロール」と呼ぶ。企業戦略には実はこの「スピン」という視点が欠かすことができない。

 本連載では、私たちが普段何気なく接している経済情報、企業のプロモーション、PRにいったいどのような狙いがあり、緻密な戦略があるのかという「スピン」をひも解いていきたい。

 「チッ」「ハア〜」「マジかよ」「つかえねえな」「こんなこと、いちいち言わなきゃ分かんねえのかよ」

 皆さんの職場でも、こんな調子で舌打ちやため息を繰り返したり、周囲に聞こえるか聞こえないかギリギリのボリュームで悪態をついたりしながら働いている人がいないだろうか。

 最近、問題になっている「不機嫌ハラスメント」(以下、フキハラ)である。


フキハラ人材とは(出典:ゲッティイメージズ)

 ご存じない方のために説明すると、フキハラとは職場で誰が見ても明らかに機嫌が悪い、キレているような行動を取ることで、周囲の同僚、部下、上司を威嚇・不快にすることだ。

 何でもハラスメントと呼ぶ風潮はよくないが、実際にこうした人がチームにいるだけで、メンバーのやる気が下がり、生産性も悪化することが分かっている。そのため、今では「職場での迷惑行為」として広く認識されつつある。

 「あー、いるいる、うちの課長がまさしくこれで。ずっと舌打ちをしているよ」とうなずく人も多いだろう。このフキハラ、臨床心理士の方に言わせると「ダダっ子」のようなもので、自分がいかに辛くて、大変な思いをしているのかを周囲に知らしめて、かまってほしいのだという。

 要するに、オラつくことで周囲を威嚇しているが、ホントは寂しがり屋で、誰かに自分の内面を理解してもらいたい「中2病」だというのである。

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