2015年7月27日以前の記事
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自分やメンバーのモチベーションと上手に付き合う「5つのテクニック」(2/5 ページ)

モチベーションとの向き合い方について、どんな点に注意すべきなのか。専門家に話を聞いた。

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やる気アップのテクニック2「ワクワクするためにも、一歩進んだ仕事との関係性を」

――達成感、喜び、期待感を持って仕事に取り組むためのキーと言われるのが、ジョブ・クラフティング。このジョブ・クラフティングという言葉は、職人(craftsman)からきており、「(職人のように)自立性と誇りを持って仕事をする」「仕事を自らの手で形作っていく」という意味があるそうですね。

 基本的に仕事は、上司に指示を出されてやると思うのですが、どんな仕事でも工夫の余地というものがあるのではないかと思います。与えられた仕事に自分なりの工夫を加えていくことで、楽しさ、やりがい、達成感を得られる形にアレンジしていくわけです。

 ジョブ・クラフティングには3つのアプローチ「捉え方を変える」「やり方を工夫する」「対人交流の総量を増やす」があります。

 「捉え方を変える」については、例えばですが、薬品の瓶の検品作業を単純作業だと捉えていた人がいたとします。その人が、エンドユーザーである難病患者さんが自分らしい生活を送るための薬を入れる瓶の検品なのだと自覚することで、社会的に意義のある仕事だと捉えられるようになる。このように、ワーク・エンゲージメントが変化することを指します。

 また、長期的なキャリアとして、目の前の仕事が5年後にどう役立つのかを考えるというのも、仕事の捉え方を変える意味で有効だと思います。

 「やり方を工夫する」は、自分が仕事を進めやすくするためのタイムマネジメントとか、いつもの決まっている仕事はフォーマット化するとか、AIを活用するなどです。それと、自分の好きな要素や新しく覚えた知識やスキルを活用してみるのも、楽しさや達成感につながります。

 最後の「対人交流の総量を増やす」は、コミュニケーションの取り方や関わりの範囲を広げていくことです。最初はちょっとしたことで良いのです。例えば、テレワークの際に朝のあいさつと一緒に「昨日の雷、大丈夫でした?」とか、「洗濯物干していたから大変でした」とか、ひと言添えるようなイメージです。

 あとは、誰かが困った時にちょっと手伝う、逆に人に頼ってみるとか、「ありがとう」と思った時には、それを心の中で言うのではなく、文字か言葉にして伝えるのです。それによって、働きやすくなるし、働き甲斐も感じやすくなります。

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