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自分やメンバーのモチベーションと上手に付き合う「5つのテクニック」(5/5 ページ)

モチベーションとの向き合い方について、どんな点に注意すべきなのか。専門家に話を聞いた。

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やる気アップのテクニック5「モチベーション源は『強み』と『価値観』の掛け合わせにある」

――仕事で得られる報酬というと、お金、地位報酬(役職)、安定報酬(組織や事業の継続性や安定性)、尊重報酬(自分の仕事にふさわしい尊敬や処遇)などがあり、どれもモチベーションに影響するそうです。それ以外の自分だけのモチベーション源を見つめ直すには、どんな方法がありますか?

 個人的におすすめしたいワークがあって、「自分の強み」3つと「働く上で大切にしたい価値」3つをリストアップし、クロス表を作ります。

 強み分析のツールは、Web上で利用できます。さまざまな項目に回答することで導き出されるVIA-IS(無料)やギャラップ社のストレングス・ファインダー(有料)を参考にしてみてください。

 大切にしたい価値の方は、過去に一番モチベートされた経験から思い出されるオリジナルでいいと思います。9つのマスに、「自分の強み×働く上で大切にしたい価値」を発揮する働き方を具体的にイメージしながら書くことで、自分にぴったりの働き方、自分の活かし方を考えることができます。

――例えば、大切にしたい価値の3つが創造性・協調・能力の活用で、強みの3つが最上思考・熱意・素直さだとしたら、どのように具体化できますか?

 大切にしたい価値として創造性・協調・能力の活用があるなら、「新しいものを作り出している時に燃える」「1人でやるよりはチームでやる方が楽しい」「自分の専門性を活かせている時が1番充実する」。持っている強みとして最上思考・熱意・素直さがあるなら、「どうせ作るならいいものを作りたい」「簡単に熱意を失わない」「いいと思ったものを受け入れる度量がある」というような特性が想定できます。

 正解はないので、思い浮かぶままに自分らしいな、ぴったりくるなという感覚を大事に書き出してみてください。例えば、創造性×最上思考なら「新しいかつ最上のものを作り出すことにやりがいを見出す」とか、創造性×素直さなら「先入観を持たず、分からないことがあっても周囲に尋ねることで新しいものを作り出す」などがあります。

 全部のマスを埋められたら、今の自分の働き方に取り入れたいものを1〜3つ選んで、具体的な行動に落とし込んでいきます。自分の強みと価値観から報酬以外の自分のモチベーションの源泉や、モチベーションを高めやすい働き方を見つけられます。

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