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自分やメンバーのモチベーションと上手に付き合う「5つのテクニック」(4/5 ページ)

モチベーションとの向き合い方について、どんな点に注意すべきなのか。専門家に話を聞いた。

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やる気アップのテクニック4「自分流にカスタマイズした目標設定でペースをつかむ」

――組織でも個人でも、仕事であれば上期・下期ごとにいくつかの目標を立てると思います。モチベーションを引き出す目標の立て方というのはありますか?

 会社組織だと特に、目標は上から与えられるものというふうに見えがちだと思うのですが、実際は自分に合わせてアレンジすることもできるので、試してみる価値があります。

 目標の中で注目すべきは、「具体性」と「複雑性」です。目標は具体的であればあるほど、その達成に向けた行動が増え、成功の可能性が高まることが分かっています。「具体性」を高めるには、週○回○分などの数値化、○カ月後までなどの期限を設けるのがおすすめです。

 「複雑性」は、その目標にどれくらい自分の成長ポイントが含まれているか、です。人によって複雑な方がやる気が出る人と、難しすぎると不安になる人とがいて極端なので、自分の特徴をふまえてから選ぶといいと思います。面白いのは、簡単よりも複雑な方がやる気が出る人が実際はかなり多いということ。与えられた目標がつまらなかったら、自らちょっと複雑さを足し、逆に不安だと感じるのだったら複雑さのレベルを下げる、周囲にサポートを頼むというふうにできるといいのではないかと思います。


(出所:ゲッティイメージズ)

――自分で目標設定をする際、ついついハードルを上げてしまい、達成できなくて落ち込むという人は多そうです。

 そうですね。なかなか達成できないようなゴールを設定し、行動を先延ばしにしてしまう人は、背景に完璧主義が隠れていることが多いです。完璧にできないと、どうしても自分を責めてしまうんですよね。そういう人は、やはり要件水準を調整して、最初は6割ぐらいでいいから一通り書いてみるとか、1つのタスクのサイズを小さくすると、先延ばしせずに、とりあえず着手できるようになります。

 そういう意味で、高すぎる目標よりはちょっと自分にやさしい目標を立てられると良いでしょう。

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