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「ルクア大阪」売上1000億円突破 過去最高を支えた3つの要因(5/5 ページ)

ルクア大阪が2024年度に売り上げ1000億円を突破し、過去最高を記録した。2026年からは新館を加えた3館体制でさらなる成長を狙う。

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「日本一」を目指し、コミュニティ機能を強化

 3館体制となり、高垣氏は「日本一のファッションSC(ショッピングセンター)」と、「地域で1番のプラットフォーム」という2つの目標を掲げる。

 その実現に向け、開業から15年近く大規模な改装を行ってこなかったルクアも、2026年から2027年にかけて順次リニューアルしていく方針だ。テナントの入れ替えで館の鮮度を高め、競争力を維持する。

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ルクア大阪事業本部長の高垣知佳氏(筆者撮影)

 ただし、課題もある。最近では郊外のショッピングセンターに、ルクアと同じテナントが出店するケースが増えていることだ。顧客が車で行ける郊外SCを選ぶ可能性も高まるため、テナント構成だけでは差別化が難しくなりつつある。

 こうした同質化に対し、ルクアは体験価値とコミュニティー機能を重視する。インバウンド比率も高まり、リピーターも4割に上るというが、インバウンド層を重視した戦略をとるのではなく、まずは地域に根ざしたコミュニティーとしての価値を提供していく方針を掲げる。

 「リアルの体験価値でいえば、SCは必要不可欠なものになった。一方で、生活必需品などはワンクリックで買える時代。SCは、これまでのショッピング『センター』ではなく、『コミュニティー』に変わらないといけない」と高垣氏は語る。

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街の「コミュニティー」としての役割を担う

 モノを売るだけでなく、リアルな体験やイベントなど、コミュニティーとしての機能を提供する場所へ。インバウンド需要に過度に依存せず、地域に根ざした姿を重視するルクアの戦略は、商業施設の同質化が進む中で、ひとつの答えとなりそうだ。

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