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アサヒの飲料やビールに“異変” サイバー攻撃で広がる品薄の波(2/2 ページ)
アサヒグループホールディングスのサイバー攻撃被害で、コンビニや外食チェーンに影響が出ている。
一方、外食チェーンではビールなどを他社製品に切り替える動きも出ている。全国に約230店舗を持つ丸源ラーメン(愛知県豊橋市)はアサヒから生ビールや瓶ビールなどが入荷せず、在庫が尽き次第、他社から仕入れる予定。しゃぶしゃぶ・日本料理店などを展開する木曽路(名古屋市)も「生ビールを瓶ビールにしたり、他社製品に換えたりして対応している」と説明する。
サイバー攻撃によるシステム障害は9月29日に発生し、受注・出荷作業が止まった。多くの工場で生産を停止している。「スーパードライ」など主力製品は1日から試験的に手作業で受注し、3日から在庫を納品している。
アサヒは3日、「情報漏洩(ろうえい)の可能性を示す痕跡が確認された」とも発表。情報の内容や範囲は調査中としている。勝木敦志社長は3日、「お客さまへの商品供給を最優先として代替手段による対応を進めている」とのコメントを出した。
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