ひらがなで作る麻雀風ゲーム「ひらがじゃん」、累計4万個突破の秘密(1/4 ページ)
ひらがなの牌で言葉を作る麻雀風ゲーム「ひらがじゃん」が累計4万個を突破した。家庭、学校、老人ホームなど幅広い場で人気を集め、女性ユーザーも4割を占める知育ゲームとして注目されている。
小学校、老人ホーム、家庭のリビング――。さまざまな場所で広がる話題のボードゲームがある。ひらがなの牌を使って言葉を作る麻雀風ゲームの「ひらがじゃん」(定価:4980円)だ。シリーズ累計出荷数は4万個に達し(2025年9月現在)、当初目標の数十倍の反響を呼んでいる。
ひらがじゃんは、ひらがなの書かれた牌を使い、2文字1個と3文字4個の計5個の単語を作る麻雀風ボードゲームだ。麻雀の要領で牌を引いていき、手牌13個と引いた1個の計14個を組み合わせて単語の完成を目指す。
近年、麻雀は思考力や集中力を養う教材として注目されている。視覚性の短期記憶の向上、論理的思考力の育成など、頭脳スポーツとしての一面が見出されているためだ。ただし、役や点数計算など覚えることが多く、「やってみたいけど少しハードルが高い」という層も多かった。
販売するNEXT(東京都港区)は、麻雀の一歩手前として、誰でも理解しやすい短いひらがなの単語を使うことで、年齢に左右されず老若男女が楽しめるのではないかと考え、開発した。
2024年7月にまず、「カード版」(定価:1650円)を発売。メインターゲットを小学生のいる家庭に設定し、より購入しやすい価格帯で展開した。販売すると想定以上の反響があり、購入者から「牌バージョンも出してほしい」との声が多く寄せられた。カード版製作時点で牌の案も出ていたが、ユーザーの要望を受けて牌バージョンの制作に踏み切った。
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